腰痛専門 m's整体院

Cases 腰痛ブログ

2025.10.31

乳製品のお話

愛媛県松山市唯一の腰痛専門整体院
腰痛専門 m’s整体院


慢性腰痛の隠れた原因:日本人の70~80%が該当する乳糖不耐症と腰痛改善への道
お腹の調子が悪いと腰も痛い…その原因は乳糖不耐症かもしれません
「慢性腰痛がなかなか治らない」「お腹の調子がいつも悪い」「乳製品を摂ると下痢になる」…そんなお悩みはありませんか?


実は、毎日摂取している乳製品が、あなたの腰痛と胃腸の不調の根本原因かもしれません。多くの日本人が気づいていない「乳糖不耐症」について詳しく解説します。


乳糖不耐症とは?
乳製品に含まれる乳糖(ラクトース)を分解する酵素「ラクターゼ」の分泌が不足することで起こる症状です

メカニズム:

乳糖は二糖類で、小腸でラクターゼ酵素により分解される必要がある
ラクターゼが不足すると、乳糖が未消化のまま大腸に到達
大腸で細菌により発酵し、ガスや有機酸が産生される
結果として腹部症状や全身の炎症反応が起こる


日本人の遺伝的特性
特に日本人を含むアジア人では乳糖不耐症の割合が高いことが知られています
驚くべき統計: 日本人の約70~80%が乳糖不耐症であると推定されています。これは成人になるにつれてラクターゼの分泌が減少する遺伝的特性が関与しています。


遺伝的背景: アジア人全般にラクターゼ持続性(ラクターゼが成人後も活発に働く遺伝形質)が低いため、乳糖不耐症になりやすいとされています。


つまり、日本人にとって乳製品の大量摂取は、遺伝的に「不自然」な行為である可能性が高いのです。


乳糖不耐症の主な症状
乳糖を含む乳製品を摂取後、以下のような症状が現れることがあります


消化器症状:

下痢:未消化の乳糖による浸透圧性下痢
腹痛や腹部膨満感(ゴロゴロ鳴る):腸内ガスの過剰産生
ガスが出やすい:細菌発酵による二酸化炭素やメタンの産生


全身への影響:

慢性的な疲労感
皮膚トラブル
関節や筋肉の痛み
慢性腰痛を含む痛みの慢性化


乳糖不耐症が腰痛を引き起こす3つのメカニズム
腸内環境悪化が全身に波及する理由


①腹部の緊張と姿勢の悪化 腹痛や腹部膨満感により、腹筋群や腸腰筋などの深部筋が緊張します。これにより骨盤の動きが制限され、姿勢が悪化することで腰部への負担が増大します。


②自律神経への負担 慢性的な胃腸症状により自律神経のバランスが乱れます。特に交感神経が優位になることで、全身の筋肉が緊張しやすくなり、腰部の血流悪化や凝りを引き起こします。


③炎症性物質の産生増加 腸内で産生された炎症性サイトカインが血流に入り、全身の炎症レベルを上昇させます。この慢性炎症が筋肉や神経の痛みを増悪させ、腰痛や坐骨神経痛の症状を悪化させる可能性があります。


避けるべき乳製品と隠れた乳成分
チーズやバターなども同様です。お腹の調子が悪い人は気をつけてください


主な乳製品:

牛乳、ヨーグルト
チーズ(特にフレッシュチーズ)
バター、生クリーム
アイスクリーム


隠れた乳製品:

パンやお菓子の原材料
カレールー、シチューの素
チョコレート、クッキー
加工食品の「乳成分」「ホエイ」表示
乳製品以外からのカルシウム摂取
乳製品以外からもカルシウムを摂取することが重要です


優秀なカルシウム源:

小魚、海藻(わかめ、ひじき)
緑黄色野菜(ブロッコリー、ケール)


その他のカルシウム豊富な食品:

ごま、アーモンド
豆腐、納豆
小松菜、チンゲン菜
桜えび、煮干し


これらの食品は乳製品よりも吸収率が良い場合もあり、日本人の体質により適しています。


重要な注意事項
※本記事は一般的な情報提供であり、医学的診断や治療の代替ではありません。乳糖不耐症と腰痛の関連については、まだ研究が限定的な分野もあります。


以下の方は必ず医師にご相談ください:

重篤な消化器症状のある方
栄養不足が心配な方
妊娠中・授乳中の方
成長期のお子様
基礎疾患をお持ちの方


まとめ
日本人の約70~80%が乳糖不耐症であるという事実は、私たちが当たり前だと思っている食習慣を見直すきっかけとなります。


慢性腰痛を含む原因不明の不調に悩んでいる方は、一度乳製品を控えてみることで、意外な改善を体験するかもしれません。カルシウムは乳製品以外からも十分摂取できます。


日本人の体質に合った食生活で、根本的な体質改善を目指しましょう。


専門的なサポートをお求めの方へ
食事指導を含めた総合的な腰痛治療をご希望の方は、腰痛専門の当院までお気軽にご相談ください。
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2025.10.30

小麦のススメ

愛媛県松山市唯一の腰痛専門整体院
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慢性腰痛の隠れた原因:小麦(グルテン)が免疫機能を狂わせる理由
小麦(グルテン)はヤバイ
「慢性腰痛がなかなか改善しない」「アレルギー症状がひどい」「原因不明の体調不良が続く」…そんなお悩みはありませんか?


実は、毎日何気なく摂取している小麦(グルテン)が、あなたの不調の根本原因かもしれません。小麦(グルテン)はヤバイのです。


グルテンは免疫機能を狂わせます。


グルテンが免疫システムに与える深刻な影響
腸管透過性の亢進が全身に波及
グルテンは小麦に含まれるタンパク質で、以下のメカニズムにより免疫システムに悪影響を与える可能性があります。


リーキーガット症候群の誘発 グルテンにより腸壁に炎症が起こると、本来体内に入るべきではない物質が血中に侵入しやすくなります。


自己免疫反応の促進 免疫システムが混乱し、自分の体の組織を攻撃してしまう可能性があります。


慢性炎症の増大 全身の炎症レベルが上昇し、慢性腰痛を含む様々な症状を引き起こします。


免疫異常によるリスク
免疫が正常に働かなくなることによるリスク
・各種アレルギーを引き起こす 花粉症、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などが発症・悪化する可能性があります。


・ガン細胞が増える 慢性炎症により、細胞の異常増殖リスクが高まる可能性が指摘されています。


・皮膚疾患が出現する 湿疹、蕁麻疹、ニキビなどの皮膚トラブルが生じやすくなります。


・自己免疫疾患になる 関節リウマチ、橋本病などの自己免疫疾患のリスクが高まる可能性があります。


・胃腸症状が出る 腹痛、下痢、便秘、膨満感などの消化器症状が現れやすくなります。


現代の食べ物が引き起こす問題
現代における病気のほとんどが食べ物による影響といっても過言ではないです。それだけ現代の食べ物は悪いものばかりです。


現代の食品加工技術と品種改良により、昔とは全く異なる性質の小麦が大量に流通しています。また、摂取量も過去と比較して大幅に増加しているのが現状です。


グルテンが潜む意外な食品
小麦(グルテン)はパンや麺類だけではないです


明らかなグルテン含有食品:

パン、麺類(うどん、パスタ、ラーメン)
隠れたグルテン含有食品: お菓子、ケーキ、ドレッシング、醤油など色々なものに使われています


調味料: 醤油、味噌(小麦入り)、ソース類、カレールー
加工食品: ハム、ソーセージ、揚げ物の衣
飲み物: ビール、麦茶
その他: スープの素、だしの素、練り物


グルテンフリー生活の実践法
すでに上記の症状が出ている人は気をつけて商品シールを見て意識してグルテンを摂取しないように心掛けてみてください


段階的なアプローチ:

第1週:主食の見直し

パン → ご飯
うどん・パスタ → 十割そば、ビーフン


第2〜3週:調味料の確認

醤油 → たまり醤油(小麦不使用)
成分表示を必ずチェック


第4週以降:完全グルテンフリー

外食時もグルテンフリーメニューを選択
加工食品の原材料を徹底確認


改善効果の実感時期
※個人の体験に基づく情報です。効果には個人差があります。

1〜2週間: 胃腸症状の軽減、体の軽さ
3〜4週間: アレルギー症状の改善
2〜3ヶ月: 皮膚疾患の改善、慢性腰痛の軽減


重要な注意事項
※本記事は一般的な情報提供であり、医学的診断や治療の代替ではありません。


以下の方は必ず医師にご相談ください:


セリアック病の診断を受けている方
重篤なアレルギー症状のある方
自己免疫疾患の治療中の方
妊娠中・授乳中の方


まとめ
慢性腰痛を含む現代病の多くは、食生活の改善により劇的に変化する可能性があります。特に小麦(グルテン)の除去は、免疫システムの正常化により、様々な不調の改善につながる可能性があります。


まずは商品の成分表示を確認する習慣から始めて、段階的にグルテンフリー生活を実践してみませんか?


専門的なサポートをお求めの方へ
食事指導を含めた総合的な腰痛治療をご希望の方は、腰痛専門の当院までお気軽にご相談ください。
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2025.10.28

油をやめたら良いことだらけ

愛媛県松山市唯一の腰痛専門整体院
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慢性腰痛改善の新常識:油をやめたらいい事だらけの理由と実践法
油をやめたらいい事だらけ
「慢性腰痛がなかなか改善しない」「体の不調が複数ある」「治療を受けても根本的に良くならない」…そんなお悩みはありませんか?


実は、毎日摂取している「油」が、あなたの不調の根本原因かもしれません。油をやめたらいい事だらけなのです。


油をやめることで得られる7つの改善効果

・体重が減る 酸化した油脂の摂取を控えることで、体内の炎症レベルが低下し、代謝が改善されます。

・吹き出物が消える 皮脂の過剰分泌が抑制され、毛穴の詰まりや炎症が軽減されます。

・神経痛が改善 体内の炎症物質が減少することで、神経周辺の炎症が軽減し、腰痛や坐骨神経痛などの症状が改善する可能性があります。

・目覚めが良くなる 消化器官への負担が軽減され、睡眠の質が向上します。

・体臭が良くなる(頭皮、脇、足裏) 酸化した油脂による体内の酸化ストレスが減少し、皮脂の質が改善されます。

・生理痛が軽減or消失 ホルモンバランスの改善により、生理に伴う炎症反応が軽減される可能性があります。

・シミが消える 抗酸化作用により、メラニン色素の過剰生成が抑制されます。


逆に言うと油はこれだけの症状を引き起こしています。


油が体に与える深刻な影響
体内炎症の慢性化メカニズム
現代の食生活で使用される油の多くは、体内で以下の悪影響をもたらします:


酸化ストレスの増大 加熱や長期保存により酸化した油は、体内で炎症性物質を産生し、慢性腰痛を含む様々な不調を引き起こします。


自律神経への負担 消化に多大なエネルギーを要する油脂の過剰摂取により、自律神経のバランスが乱れ、筋肉の緊張や痛みが生じやすくなります。


血液循環の悪化 血液粘度が上昇することで、筋肉への酸素供給が不足し、凝りや痛みが悪化します。


避けるべき油と食品
明らかに危険な油
揚げ物、コンビニ弁当、フラペチーノ、コーヒーフレッシュ、ドレッシング


これらは酸化した油や植物油脂を大量に含み、体内の炎症レベルを急激に上昇させます。

意外な落とし穴
オリーブ油、ゴマ油、アマニ油、エゴマ油。今まで良いとされていた油もダメです。


これらの油も加熱により酸化し、体に負担をかける可能性があります。特に高温での調理には不向きです。


隠れた植物油脂
これら以外にも植物油脂を使った食べ物はたくさんあります。


パン、クッキー、ケーキ
マヨネーズ、マーガリン
インスタント食品、冷凍食品
スナック菓子、加工肉
成分表示の「植物油脂」「ショートニング」「マーガリン」をチェックしましょう。


段階的な油抜き実践プログラム


第1週:明らかな油物をカット

揚げ物を完全に避ける
コンビニ弁当、ファストフードを控える
甘い飲み物のクリーム系をやめる


第2〜3週:調理法の見直し

炒め物を蒸し物・茹で物に変更
ドレッシングを使わない味付け
焼く・蒸す・茹でるの調理法に切り替え


第4週以降:完全油抜き生活

成分表示を必ずチェック
外食時も油抜きメニューを選択
自然な食材中心の食事


改善効果の実感時期
1週間: 胃腸の軽さ、睡眠の質向上
2〜3週間: 肌質改善、体重減少開始
1〜2ヶ月: 腰痛軽減、体臭改善
3〜6ヶ月: 総合的な体質改善


重要なメッセージ
今出ている不調は食べているもの影響がほとんどです
慢性腰痛を含む多くの現代病は、食生活の改善により劇的に変化する可能性があります。高価なサプリメントや健康食品を「足す」前に、まず体に負担をかける「油」を「引く」ことから始めてみませんか?


是非、参考にしてみてください。


※個人の体験に基づく情報です。効果には個人差があります。基礎疾患のある方は医師にご相談ください。


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2025.10.27

白米は砂糖と一緒じゃない

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慢性腰痛改善の食事法:白米と砂糖の違いを理解した正しい糖質制限
白米は砂糖と一緒じゃない
「糖質制限で腰痛を改善したい」「白米を抜いているのに体調が悪化した」「何が正しい糖質制限なのかわからない」…そんなお悩みはありませんか?


糖質制限で白米を抜く人がいますが、絶対やめた方がいいです。


今回は、白米と砂糖の根本的な違いと、腰痛改善に効果的な正しい糖質制限法について解説します。


白米と砂糖の決定的な違い
理由は白米と砂糖の吸収のされ方が別だからです
同じ「糖質」でも、体への影響は全く異なります。


米のデンプンの吸収メカニズム: 米のデンプンは小腸でゆっくり吸収されて血糖値も緩やかに上昇していきます


デンプンは多糖類(複合糖質)
消化酵素により段階的に分解
小腸で時間をかけて吸収
血糖値は緩やかに上昇
砂糖の吸収メカニズム: 砂糖は口腔粘膜ですぐに吸収されて血糖値がズコーんって爆上がりします


ショ糖は二糖類(単純糖質)
口腔粘膜から即座に吸収開始
胃や小腸でも急速吸収
血糖値が急激に上昇
血糖値の急変動が腰痛に与える影響
炎症レベルの上昇が慢性腰痛を悪化させる
血糖値の「ズコーん」という急上昇は、体内で以下の悪循環を引き起こします:


血糖値急変動→体内炎症→腰痛悪化のメカニズム:


インスリンの過剰分泌による膵臓負担
体内の炎症性物質(サイトカイン)の増加
血管や筋肉組織への酸化ストレス
自律神経の乱れによる筋肉緊張
結果として慢性腰痛の悪化
本当に制限すべき糖質
糖質制限するならケーキ、お菓子、アイス、団子、和菓子、フラペチーノ、パン、ジュースこれらをやめてください


即座に血糖値を上げる危険な糖質:

お菓子・甘味系:

ケーキ、クッキー、チョコレート
アイスクリーム、和菓子、団子


飲み物系:

フラペチーノなどの甘い飲み物
ジュース、清涼飲料水
加糖コーヒー、エナジードリンク


主食系:

パン(特に菓子パン)
精製小麦を使った麺類
これらは血糖値を急激に上昇させ、体内の炎症レベルを高めて慢性腰痛を悪化させる可能性があります。


砂糖摂取過多のサイン
分かりやすく症状として何もしてないのに鼻血が出る人は砂糖の摂り過ぎですよ
砂糖の過剰摂取は様々な症状として現れます


体からのサイン:

鼻血が出やすい(血管の脆弱化の可能性)
疲れやすい、だるい
イライラしやすい
集中力が続かない
午後に強い眠気
甘いものがやめられない
これらの症状がある方は、砂糖の摂取量を見直すことで腰痛を含む様々な不調が改善する可能性があります。


※鼻血の原因は複数考えられるため、頻繁に出る場合は医療機関にご相談ください。


正しい糖質制限の実践法
段階的な改善プラン:

第1週:甘い飲み物を完全カット

ジュース、缶コーヒー → お茶、水
フラペチーノ → ブラックコーヒー


第2〜3週:お菓子・デザートを制限

ケーキ、アイス → 果物(適量)
チョコレート → ナッツ類


第4週以降:パン類の見直し

菓子パン → おにぎり
食パン → ご飯と味噌汁


理想的な食事構成:

主食: 白米(適量)
主菜: 魚、鶏肉、卵、豆腐
副菜: 野菜、海藻、きのこ
汁物: 味噌汁、スープ


改善効果の実感時期
3〜7日: 血糖値の安定、午後の眠気軽減
2〜3週間: エネルギーレベルの安定、疲労感の軽減
1〜2ヶ月: 腰痛を含む慢性症状の改善


重要な注意事項
以下の方は必ず医師にご相談ください:

糖尿病の方
妊娠中・授乳中の方
成長期のお子様
摂食障害の既往がある方
※本記事は一般的な栄養学の知見に基づく情報提供です。個人の体質や症状により適切な食事は異なります。


まとめ
慢性腰痛の改善において、白米を敵視する必要はありません。問題は砂糖や精製された糖質にあります。白米は砂糖と一緒じゃないことを理解し、本当に制限すべき糖質を見極めることで、健康的で持続可能な食生活を実現しましょう。


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2025.10.26

胃腸疲れは腰痛のもと

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慢性腰痛と食事の深い関係:食べ過ぎが引き起こす筋肉の凝りとその腰痛改善法
食事の摂り方ひとつで筋肉の凝りは左右します
「マッサージを受けても腰痛がすぐに戻ってしまう」「ストレッチや運動をしているのに慢性腰痛が改善しない」「朝起きると腰が重だるい」…そんなお悩みを抱えていませんか?


実は、食事の摂り方ひとつで筋肉の凝りは左右します。特に現代人に多い「食べ過ぎ」は、意外にも腰痛の原因となる重要な要素なのです。


食べ過ぎが筋肉の凝りを引き起こすメカニズム
例えば「食べ過ぎによる胃腸疲れ」胃腸が疲れると筋肉は凝りやすくなります
胃腸疲労が筋肉の凝りを引き起こす3つの理由:


自律神経系への負担 食べ過ぎにより胃腸に過度な負担がかかると、消化活動に多くのエネルギーが必要となり、自律神経のバランスが乱れます。特に交感神経が優位になることで、全身の筋肉が緊張しやすい状態が続き、腰部の筋肉も硬くなってしまいます。


胃酸過多と胃熱による影響 胃酸過多や胃熱などによるものです。食べ過ぎにより胃酸が過剰に分泌されたり、体内に熱がこもったりすると、胃の周辺筋肉が緊張します。この影響が背中や腰部の筋肉(特に脊柱起立筋)にまで波及し、慢性腰痛の要因となります。


血液循環の悪化 消化にエネルギーが集中すると、全身への血流が相対的に低下します。筋肉への酸素や栄養素の供給が不足し、老廃物の排出も滞ることで、筋肉の凝りや痛みが生じやすくなります。


現代の食生活が抱える問題点
現代は飽食の時代でみんな3食食べていて「空腹」になるということが少ないです
時代背景の変化を理解する:


戦後復興期から高度経済成長期 **昔は栄養がうまく取れていなくて3食きっちり食べるべきでした。**この時代の食事指導は、栄養失調を防ぐことが最優先課題だったのです。


現代の栄養環境 **時代が変わった今も3食食べ続けるというのはおかしな話なんです。**現在は加工食品の普及により、少量でも高カロリー・高栄養の食品を摂取できます。また、間食やドリンクからも多くのエネルギーを摂取しているため、実質的に胃腸が休む時間が極端に短くなっています。


今の時代で3食の食事は摂り過ぎです。常に何かを消化している状態では、胃腸が十分に休息できません。この慢性的な胃腸疲労が、気づかないうちに腰痛対策を困難にしている要因の一つなのです。


腰痛改善のための食事量調整法
腰痛がなかなか治りにくくて過食気味の人は「食事量」を減らして三大栄養素をバランス良く食べましょう


段階的な改善アプローチ:

第1段階:食事タイミングの調整(1〜2週間)

夕食は就寝3時間前までに済ませる
間食の頻度を1日1回減らす
食事と食事の間を4〜5時間空ける


第2段階:食事量の適正化(2〜4週間)

いつもの食事量から2割程度減らす
よく噛んで食べる(1口30回程度)
腹八分目を意識し、満腹感の手前で箸を置く


第3段階:栄養バランスの最適化(4週間以降)

タンパク質20〜25%: 魚、卵、大豆製品
脂質20〜30%: ナッツ、オリーブオイル(揚げ物は控える)
炭水化物45〜55%: 白米、雑穀、芋類(砂糖・菓子は控える)


おすすめの献立例:

朝:ご飯+味噌汁+卵 or 納豆+海藻
昼:焼き魚(または鶏むね)+ご飯+温野菜
夜:豆腐ときのこの鍋+少量のご飯+フルーツ少々
デスクワーカーの方への特別アドバイス


長時間のデスクワークは胃腸の働きも低下させがちです。以下の点も意識してみてください:

職場でできる胃腸ケア:

昼食後は5〜10分程度の軽い散歩
温かい飲み物を小分けして摂取
昼食は腹八分目に抑える
1時間ごとの深呼吸で自律神経調整
改善効果の実感時期
3〜7日: 胃の軽さ、眠気やだるさの軽減
2〜4週間: 首肩の張りが緩み、朝の腰の重だるさが軽減
継続: 体重・体調の安定、腰痛の再発予防


重要な注意事項
以下の方は必ず医師にご相談ください:

糖尿病や胃腸疾患をお持ちの方
妊娠中・授乳中の方
成長期のお子様
基礎疾患をお持ちの方
過度な食事制限は健康を害する可能性があるため、無理のない範囲で調整することが重要です。


まとめ
慢性腰痛の改善において、食事量の見直しは薬に頼らない自然で安全な治療法です。現代の豊かな食環境においては、「しっかり食べる」よりも「適切に食べる」ことが健康維持の鍵となります。


食事量の調整と三大栄養素のバランス改善により、体の内側から腰痛改善を目指していきましょう。


※本記事は一般的な情報提供です。個人の体質や症状に応じて医師や栄養士にご相談ください。


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