腰痛専門 m's整体院

Cases 腰痛ブログ

2025.10.10

天気痛と腰痛

愛媛県松山市唯一の腰痛専門整体院
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慢性腰痛と天気の関係:気圧説を否定する理由と根本的な腰痛改善法
天気が悪くて腰痛が悪化するのは本当なのか?整体師が考える真の原因
「雨が降る前から腰が痛くなる」「台風の時期はぎっくり腰になりやすい」「天気予報より正確に体調の変化がわかる」…こんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?


天気が悪くて腰痛が悪化するのは本当なのか?この疑問について、医療現場では様々な説明がされています。


あるドクターが書いている記事によると、天気による痛みの原因は気圧の変化によって「自律神経」が乱れ交感神経が優位になり血管が収縮され血流不足になるからそうです。


言わんとすることは分かるのですが、僕は天気による痛みは否定派です。


今回は、なぜ気圧説に疑問を持つのか、そして慢性腰痛の真の原因と根本的な腰痛改善法について詳しく解説します。


一般的な「気圧説」とその問題点
従来の天気痛メカニズム
多くの医師や専門家が提唱する天気痛のメカニズムは以下の通りです:


気圧変化の感知 低気圧が近づくと、内耳が気圧の変化を感知し、この情報が脳に伝わって自律神経に影響を与えるとされています。


自律神経の乱れ 気圧変化により交感神経が優位になり、血管が収縮して血流が悪化。結果として筋肉への酸素供給が不足し、痛みが悪化するという説明です。


気圧説の論理的矛盾
しかし、この説明には重要な疑問点があります:


なぜ同じ気圧変化でも、痛む人と痛まない人がいるのか?
飛行機での大きな気圧変化で必ずしも痛みが生じないのはなぜか?
体調の良い時期は天気の影響を受けにくいのはなぜか?
これらの疑問に対して、気圧説だけでは十分な説明ができません。


自律神経の解剖学的事実
そもそも自律神経って首から骨盤の背骨周辺にあって
天気と腰痛の関係を理解するには、自律神経の解剖学的位置を正しく把握することが重要です。


自律神経の配置:

交感神経: 胸椎・腰椎(T1〜L2)から出て、背骨の両側に神経節が連鎖状に配列
副交感神経: 脳神経(迷走神経など)と仙椎(S2〜S4)から出る
神経の通り道: 首から骨盤まで、背骨周辺を通って全身に分布
自律神経が乱れている方のほとんどが首、肩、背中の筋肉がガチガチです
これは臨床現場で確実に観察される現象です。自律神経失調症や不定愁訴を訴える患者さんの多くに、以下の筋肉の硬化が見られます:


筋肉硬化のパターン:

頸椎周辺: 後頭下筋群、胸鎖乳突筋、斜角筋の過緊張
胸椎周辺: 僧帽筋、菱形筋、脊柱起立筋の硬化
腰椎周辺: 腰方形筋、多裂筋の機能低下と代償的緊張
天気と腰痛の真のメカニズム
まとめると背骨周辺の筋肉が凝っているから自律神経が乱れる→自律神経が乱れるから天気に左右される→その結果、腰痛が出る
この因果関係こそが、天気と腰痛の関係の真実です。


正しいメカニズムの流れ:

筋肉の凝り

自律神経圧迫・機能低下

気圧変化への過敏性

血管収縮・炎症増悪

腰痛悪化




段階別の詳細解説:

第1段階:筋肉の凝りによる神経圧迫 長時間のデスクワーク、不良姿勢、ストレス、胃腸疲労などにより、背骨周辺の筋肉が慢性的に緊張します。この筋肉の硬化により、自律神経の通り道が物理的に圧迫されます。


第2段階:自律神経機能の低下 神経圧迫により、自律神経の正常な働きが阻害されます。特に、血管の拡張・収縮を
コントロールする機能や、ホルモン分泌の調整機能が低下します。


第3段階:外部刺激への過敏化 自律神経機能が低下した状態では、通常なら問題ない程度の気圧変化でも、過剰な反応を示すようになります。これが「天気に敏感」な状態です。


第4段階:症状の顕在化 気圧変化により交感神経が過度に刺激され、血管収縮、筋肉緊張の増悪、炎症反応の促進が起こり、結果として腰痛が悪化します。


根本的な解決策:筋肉ケアによる自律神経調整
なので気圧うんぬんを気にするよりもまずは自律神経がある背骨周辺の首、肩、背中の筋肉をほぐすべきです
天気による腰痛を根本的に改善するには、気圧対策ではなく、自律神経の通り道である背骨周辺の筋肉をほぐすことが最も効果的です。


段階的な筋肉ほぐしプログラム:

第1段階:首周辺のリリース(1〜2週間)

後頭下筋群のストレッチ: 顎を引いて後頭部を軽く圧迫(30秒×3回)
胸鎖乳突筋のストレッチ: 頭を横に倒し反対の手で軽く圧迫(各側30秒×2回)
温熱療法: 首の後ろにホットタオル(10〜15分)


第2段階:肩・背中の緊張緩和(2〜4週間)

肩甲骨の可動性改善: 肩回し運動(前後各10回×3セット)
僧帽筋のストレッチ: 頭を前に倒し、手で軽く圧迫(30秒×3回)
胸椎の可動性向上: 椅子に座り、背中を左右にゆっくりひねる(各方向10回)


第3段階:腰部の安定化(4〜8週間)

多裂筋の活性化: 四つ這いで対角線の手足を上げる(10秒×10回)
腰方形筋のストレッチ: 立位で体を横に倒す(各側30秒×2回)
深層筋トレーニング: ドローイン、プランクなどの体幹強化


日常生活で取り入れやすいケア方法:

呼吸による自律神経調整: 4秒吸って8秒で吐く深呼吸(5回×1時間ごと)
姿勢リセット: 45〜60分ごとの立ち上がりと軽いストレッチ
入浴による温熱療法: 38〜40度で15分程度の全身浴
デスクワーカーの方への特別アドバイス
長時間のデスクワークは、背骨周辺の筋肉を硬化させる最大の要因です。


職場でできる予防策:

1時間ごとの首回し・肩回し(各方向10回ずつ)
デスクでできる胸椎ストレッチ(椅子の背もたれを利用)
深呼吸による自律神経調整(4秒吸って8秒で吐く×5回)
正しい座位姿勢の維持(モニターは目線の高さ、椅子は膝90度)


自宅でのケア:

就寝前のストレッチルーティン(首、肩、背中を重点的に)
質の良い睡眠環境の整備(適切な枕の高さ、マットレスの硬さ)
食生活の改善(胃腸疲労が自律神経に影響するため)
改善効果の実感時期と注意点
段階的な改善プロセス
背骨周辺の筋肉をほぐすことによる自律神経調整効果は、以下のような期間で実感できます:


1〜2週間: 首肩の軽さ、睡眠の質向上
3〜4週間: 天気による体調変化の軽減
2〜3ヶ月: 腰痛の根本的改善、天気への依存度低下
医師への相談が必要な症状
以下の症状がある場合は、筋肉ほぐしと併せて医療機関を受診してください:


激しい腰痛や発熱を伴う場合
足のしびれや脱力
排尿・排便に異常がある
めまいや動悸などの自律神経症状が強い場合
まとめ:天気に左右されない体づくり
慢性腰痛と天気の関係において重要なのは、気圧そのものではなく、気圧変化に過敏に反応してしまう体の状態です。この過敏性の根本原因は、背骨周辺の筋肉の凝りによる自律神経機能の低下にあります。


気圧うんぬんを気にするよりも、まずは自律神経がある背骨周辺の首、肩、背中の筋肉をほぐすべきです。


天気に左右されない健康な体を作るために、今日から背骨周辺の筋肉ケアを始めてみませんか?根本的な改善により、天気予報を気にすることなく、快適な毎日を送ることができるようになります。


専門的なサポートをお求めの方へ
自律神経調整を含めた総合的な腰痛治療をご希望の方は、腰痛専門の当院までお気軽にご相談ください。お一人お一人の症状と生活習慣に合わせた、効果的な改善プランをご提案いたします。
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