2025.10.06
温める?冷やす?
愛媛県松山市唯一の腰痛専門整体院
腰痛専門 m’s整体院
「慢性的に痛い腰痛は温める」という危険な定説
慢性的に痛い腰痛も温めると悪化する可能性があるのでやめてください
医療現場や健康情報で「急性期は冷やす、慢性期は温める」という定説を耳にすることがありますが、これには注意が必要です。
慢性腰痛における炎症の実態: 慢性腰痛は「完全に治った古い傷」ではありません。組織レベルでは、低レベルの炎症反応(慢性炎症)が持続している状態なのです。
慢性炎症の特徴:
軽度だが持続的な炎症反応
痛み物質の継続的な産生
組織修復プロセスの阻害
痛みに対する感受性の亢進
温熱療法のリスク: 慢性的な痛みがある腰部に温熱を加えることで、既存の慢性炎症が急性化し、以下のような症状悪化が起こる可能性があります:
痛みの激化と範囲拡大
筋肉のけいれんや硬直
神経症状の増悪
治療期間の延長
冷却療法について
冷やすに関しては時と場合によるので今回は割愛します
冷却療法については、適用条件や実施方法が複雑で、個々の症状や体質により効果が大きく異なります。適切に行えば炎症抑制や鎮痛効果が期待できますが、誤った方法では皮膚トラブルや循環障害のリスクもあるため、専門家の指導のもとで実施することをお勧めします。
基本的な考え方:
急性期の強い炎症には有効な場合がある
適用時間や温度の管理が重要
個人の体質や症状に応じた判断が必要
湿布の真実:冷感・温感は気休め程度
あとちなみに湿布の(冷・温)は冷やしてもないし、温めてもないです
多くの方が誤解している湿布の効果について、正しい知識をお伝えします。
湿布の冷感・温感の正体:
冷感湿布: メントール、カンファーなどが皮膚の冷感受容体を刺激
温感湿布: カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミドなどが温感受容体を刺激
実際の温度変化はほとんどありません。**これらは感覚的な「冷たさ」「温かさ」を感じさせるだけで、組織温度の実質的な変化は起こりません。
湿布の本当の効果: 湿布の主要な作用は、含有される非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)による炎症抑制です:
ジクロフェナク
インドメタシン
ケトプロフェン
フェルビナク
これらの成分が経皮吸収され、局所的な抗炎症作用を発揮します。
気休め程度に貼るならいいですが、かぶれに注意でーす
湿布使用時の注意点:
長時間貼付による接触性皮膚炎
ケトプロフェン含有湿布での光線過敏症
4〜6時間程度の貼付に留める
皮膚の状態を定期的に確認
正しい腰痛対策**:炎症コントロールが基本**
温めない治療の重要なポイント
腰痛改善において最も重要なのは、炎症をコントロールし、組織の自然治癒力を最大限に活用することです。
日常生活でできる炎症管理:
十分な睡眠(7〜8時間)による組織修復促進
抗炎症食品の摂取(青魚、緑黄色野菜、ナッツ類)
炎症促進食品の制限(加工食品、精製糖、揚げ物)
適切な水分摂取による老廃物排出促進
ストレス管理による炎症反応の抑制
物理的な炎症管理:
適切な姿勢の維持
過度な安静の回避(適度な動作による血流改善)
患部への機械的ストレスの軽減
デスクワーカーの方への特別アドバイス
長時間のデスクワークは慢性炎症を引き起こしやすい環境です
職場でできる予防策:
1時間ごとの立ち上がりと軽いストレッチ
正しい座位姿勢の維持
デスク環境の最適化
定期的な深呼吸による自律神経調整
自宅でのケア:
入浴は38〜40度程度で短時間(10〜15分)
腰部を直接温めることは避ける
質の良い睡眠環境の整備
まとめ:習慣を見直して改善に向かいましょう
慢性腰痛の改善において、「温める」という選択は症状を悪化させるリスクを伴います。日常の生活で腰に負担がかかることをしていると、治るタイミングを逃したり治るスピードが遅くなるので、まずは基本的な考え方から見直すことが大切です。
重要なポイント:
痛み=炎症であり、温熱は炎症を悪化させる可能性
慢性腰痛も持続的な炎症状態であり、温熱療法は避ける
湿布の冷感・温感は感覚的なもので、実際の温度変化はない
正しい炎症管理こそが腰痛対策の基本
習慣を見直して改善に向かいましょう。適切な炎症管理と生活習慣の改善により、根本的な腰痛改善を目指すことができます。
専門的なサポートをお求めの方へ
適切な炎症管理と根本的な腰痛治療をご希望の方は、腰痛専門の当院までお気軽にご相談ください。お一人お一人の症状に合わせた、科学的根拠に基づいた治療プランをご提案いたします。
カテゴリ:腰痛ブログ
腰痛専門 m’s整体院
「慢性的に痛い腰痛は温める」という危険な定説
慢性的に痛い腰痛も温めると悪化する可能性があるのでやめてください
医療現場や健康情報で「急性期は冷やす、慢性期は温める」という定説を耳にすることがありますが、これには注意が必要です。
慢性腰痛における炎症の実態: 慢性腰痛は「完全に治った古い傷」ではありません。組織レベルでは、低レベルの炎症反応(慢性炎症)が持続している状態なのです。
慢性炎症の特徴:
軽度だが持続的な炎症反応
痛み物質の継続的な産生
組織修復プロセスの阻害
痛みに対する感受性の亢進
温熱療法のリスク: 慢性的な痛みがある腰部に温熱を加えることで、既存の慢性炎症が急性化し、以下のような症状悪化が起こる可能性があります:
痛みの激化と範囲拡大
筋肉のけいれんや硬直
神経症状の増悪
治療期間の延長
冷却療法について
冷やすに関しては時と場合によるので今回は割愛します
冷却療法については、適用条件や実施方法が複雑で、個々の症状や体質により効果が大きく異なります。適切に行えば炎症抑制や鎮痛効果が期待できますが、誤った方法では皮膚トラブルや循環障害のリスクもあるため、専門家の指導のもとで実施することをお勧めします。
基本的な考え方:
急性期の強い炎症には有効な場合がある
適用時間や温度の管理が重要
個人の体質や症状に応じた判断が必要
湿布の真実:冷感・温感は気休め程度
あとちなみに湿布の(冷・温)は冷やしてもないし、温めてもないです
多くの方が誤解している湿布の効果について、正しい知識をお伝えします。
湿布の冷感・温感の正体:
冷感湿布: メントール、カンファーなどが皮膚の冷感受容体を刺激
温感湿布: カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミドなどが温感受容体を刺激
実際の温度変化はほとんどありません。**これらは感覚的な「冷たさ」「温かさ」を感じさせるだけで、組織温度の実質的な変化は起こりません。
湿布の本当の効果: 湿布の主要な作用は、含有される非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)による炎症抑制です:
ジクロフェナク
インドメタシン
ケトプロフェン
フェルビナク
これらの成分が経皮吸収され、局所的な抗炎症作用を発揮します。
気休め程度に貼るならいいですが、かぶれに注意でーす
湿布使用時の注意点:
長時間貼付による接触性皮膚炎
ケトプロフェン含有湿布での光線過敏症
4〜6時間程度の貼付に留める
皮膚の状態を定期的に確認
正しい腰痛対策**:炎症コントロールが基本**
温めない治療の重要なポイント
腰痛改善において最も重要なのは、炎症をコントロールし、組織の自然治癒力を最大限に活用することです。
日常生活でできる炎症管理:
十分な睡眠(7〜8時間)による組織修復促進
抗炎症食品の摂取(青魚、緑黄色野菜、ナッツ類)
炎症促進食品の制限(加工食品、精製糖、揚げ物)
適切な水分摂取による老廃物排出促進
ストレス管理による炎症反応の抑制
物理的な炎症管理:
適切な姿勢の維持
過度な安静の回避(適度な動作による血流改善)
患部への機械的ストレスの軽減
デスクワーカーの方への特別アドバイス
長時間のデスクワークは慢性炎症を引き起こしやすい環境です
職場でできる予防策:
1時間ごとの立ち上がりと軽いストレッチ
正しい座位姿勢の維持
デスク環境の最適化
定期的な深呼吸による自律神経調整
自宅でのケア:
入浴は38〜40度程度で短時間(10〜15分)
腰部を直接温めることは避ける
質の良い睡眠環境の整備
まとめ:習慣を見直して改善に向かいましょう
慢性腰痛の改善において、「温める」という選択は症状を悪化させるリスクを伴います。日常の生活で腰に負担がかかることをしていると、治るタイミングを逃したり治るスピードが遅くなるので、まずは基本的な考え方から見直すことが大切です。
重要なポイント:
痛み=炎症であり、温熱は炎症を悪化させる可能性
慢性腰痛も持続的な炎症状態であり、温熱療法は避ける
湿布の冷感・温感は感覚的なもので、実際の温度変化はない
正しい炎症管理こそが腰痛対策の基本
習慣を見直して改善に向かいましょう。適切な炎症管理と生活習慣の改善により、根本的な腰痛改善を目指すことができます。
専門的なサポートをお求めの方へ
適切な炎症管理と根本的な腰痛治療をご希望の方は、腰痛専門の当院までお気軽にご相談ください。お一人お一人の症状に合わせた、科学的根拠に基づいた治療プランをご提案いたします。