腰痛専門 m's整体院

Cases 腰痛ブログ

2025.10.03

レントゲンは気にするな

愛媛県松山市唯一の腰痛専門整体院
腰痛専門 m’s整体院


慢性腰痛の真実:画像診断に惑わされない腰痛改善への道
レントゲン・MRI診断で「これが原因です」と言われて諦めていませんか?
「レントゲンでヘルニアが見つかりました」「MRIで脊柱管狭窄症と診断されました」「すべり症があるので手術が必要かもしれません」…そんな診断を受けて、将来への不安を抱えていませんか?


レントゲンやMRIの診断でヘルニア、すべり症、脊柱管狭窄症、分離症などの「これが原因です」と言われた人に、整体の専門家として断言します。


そんなのは気にしなくていいです。


画像診断で見つかった構造的な問題が、必ずしも慢性腰痛の真の原因ではないのです。今回は、医学界でも注目されている画像診断の限界と、本当の腰痛改善への道筋について詳しく解説します。


画像診断の根本的な矛盾を考えてみてください
もし骨に問題があって原因なのであれば「痛い時」と「痛くない時」の差があったらおかしくないですか?
これは腰痛治療において最も重要な疑問です。多くの患者さんが経験していることを思い出してください:


朝は痛いが午後になると楽になる
仕事中は痛いが休日は平気
天気が悪い日だけ痛む
ストレスがかかると痛みが増す
運動後は楽になることがある
もし、ヘルニアが出ていて椎間板が狭くて神経を圧迫しているのであれば、常に痛いはずじゃないですか?話が理屈に合ってないですよね?


構造的異常が痛みの直接的な原因であるなら、神経は24時間圧迫され続けているはずです。なぜ痛みに波があるのでしょうか?この矛盾こそが、画像診断だけでは腰痛の真の原因を特定できないことを物語っています。


驚くべき科学的事実:無症状者にも構造異常は存在する
画像診断の落とし穴を数字で理解する
医学研究により明らかになった衝撃的な事実があります。腰痛症状のない健康な人を対象とした大規模研究で、以下の結果が得られています:


無症状者の画像所見(腰痛のない人の割合):


椎間板ヘルニア: 60歳以下の36%、60歳以上の96%
椎間板変性: 40歳代の68%、70歳代の93%
脊柱管狭窄症: 60歳以上の21%
椎間板の膨隆: 50歳以下の30%、80歳以上の84%
つまり、腰痛がない人でも、画像上は「異常」が見つかることが非常に多いのです。これは、画像で異常が見つかっても、それが必ずしも痛みの原因ではないことを科学的に証明しています。


多くの構造異常は、白髪やシワと同様に、加齢による自然な変化なのです。重要なのは、これらの変化があっても痛みなく生活している人が大多数だということです。


本当に手術が必要なレベルとは?
緊急性の高い症状を見極める
確かに、一部の症例では手術が必要となります。しかし、それは非常に限られたケースです。


本当に手術が必要レベルは以下の症状です:

重篤な神経症状(Red Flag Signs):
・何もないのによく転んでしまう:下肢筋力の著しい低下による歩行障害
・排尿、排便のコントロールができない:膀胱直腸障害(馬尾症候群)
・麻痺がひどい:足首が上がらない(下垂足)など、重度の運動麻痺


その他の危険な症状:
・安静時も続く激しい痛み
・発熱を伴う腰痛
・進行性の筋力低下
・感覚の完全な麻痺


ここまでの症状でないのであれば治る見込みは十分あります
上記の重篤な症状がない限り、慢性腰痛は保存的治療(手術以外の治療)で改善する可能性が非常に高いのです。画像診断の結果だけに惑わされず、希望を持って治療に取り組んでください。



画像に映らない真の腰痛の原因とは?
機能的な問題が引き起こす慢性痛
慢性腰痛の多くは、レントゲンやMRIでは決して映らない以下の問題によって引き起こされます:


筋肉・筋膜系の機能異常:
深層筋(多裂筋、腹横筋)の機能低下
表層筋の過緊張と代償動作
筋肉間の協調性の乱れ
筋膜の癒着と可動性低下


神経系の機能異常:
中枢性感作(痛みの感受性亢進)
運動制御の学習異常
自律神経系の不調


生活習慣要因:
不良姿勢(猫背、反り腰、デスクワーク姿勢)
運動不足による筋力低下
睡眠不足による回復力低下
食事の乱れによる炎症の慢性化


心理社会的要因:
痛みに対する恐怖心
ストレスによる筋肉緊張
社会的な要因(職場環境、人間関係)
これらの複合的な要因が腰痛を引き起こし、慢性化させているのです。


根本的な腰痛改善への3段階アプローチ
機能回復に焦点を当てた治療戦略


第1段階:痛みの軽減と基盤づくり(1〜2週間)
炎症の抑制(適切な入浴、食事改善)
基本的な体幹安定化エクササイズ
痛みを悪化させる動作や姿勢の修正
腹式呼吸による自律神経の調整


第2段階:機能的な動作パターンの回復(3〜6週間)
インナーマッスル強化トレーニング
正しい姿勢と動作の再学習
日常生活動作の改善指導
段階的な活動レベルの向上


第3段階:総合的な体力と予防(6週間以降)
より複雑な動作パターンの習得
職業復帰や趣味活動への適応
継続的なセルフケア習慣の確立
再発予防のための長期的な健康管理
デスクワーカーの方への特別アドバイス
長時間のデスクワークによる慢性腰痛は、特に機能的な問題が原因となることが多く、画像診断での構造異常との関連性は低いとされています:


職場でできる機能改善策:
1時間ごとの立ち上がりと軽いストレッチ
正しい座位姿勢の習得(モニターは目線の高さ、椅子は膝90度)
デスク環境のエルゴノミクス調整
定期的な深層筋トレーニング(座位でのドローイン)
改善効果の実感までの期間と長期展望
段階的な回復プロセス


適切なアプローチにより、多くの方が以下のような期間で改善を実感されます:
1〜2週間: 日常動作での痛みの軽減、睡眠の質向上
4〜6週間: 機能的な動作能力の向上、活動範囲の拡大
3〜6ヶ月: 構造異常があっても痛みのない生活の獲得、再発予防
長期的な健康管理
画像診断で見つかった構造異常は、適切な管理により症状に影響しない状態を維持できます。継続的なセルフケアと定期的な専門家によるメンテナンスにより、痛みのない快適な生活を送ることが可能です。


諦めないでください、前に進んでいきましょう
希望を持って治療に取り組む重要性
慢性腰痛の改善において、患者さん自身の治療に対する信念と積極的な取り組みは、治療効果に大きな影響を与えます。


画像診断の結果に過度に囚われることなく、自分の体の回復力を信じてください。多くの改善例に共通するのは、構造異常の存在を受け入れながらも、それに支配されることなく、機能回復に焦点を当てた治療を継続したことです。



あなたの腰痛は、きっと改善できます。

レントゲンやMRIで見つかったヘルニア、すべり症、脊柱管狭窄症、分離症などの構造異常は、必ずしも慢性腰痛の直接的な原因ではありません。真に手術が必要な重篤な症状でない限り、適切な治療とセルフケアにより症状の改善は十分に期待できます。


画像診断の結果に惑わされることなく、機能回復に焦点を当てた治療に取り組み、痛みのない快適な生活を取り戻しましょう。


専門的なサポートをお求めの方へ
画像診断結果に関わらず、機能回復に焦点を当てた腰痛治療をご希望の方は、腰痛専門の当院までお気軽にご相談ください。お一人お一人の症状と状況に合わせた、希望の持てる治療プランをご提案いたします。
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