腰痛専門 m's整体院

Cases 腰痛ブログ

2025.09.30

枕について

愛媛県松山市唯一の腰痛専門整体院
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慢性腰痛の意外な原因は「高い枕」!今すぐやめるべき寝姿勢と腰痛改善法
毎朝の腰の重だるさ、実は枕が原因かもしれません
「整体に通っているのに慢性腰痛が改善しない」「朝起きると首も腰も痛い」「ストレートネックと言われたことがある」…そんなお悩みをお持ちの方、実は毎晩使っている「枕」が根本的な腰痛の原因になっている可能性があります。


特に座布団を2つ折りにして「えげつない角度」で寝ている方は、今すぐその習慣をやめてください。高すぎる枕は、
首を痛めるだけでなく、腰痛にも深刻な悪影響を与えているのです。

なぜ高い枕が腰痛を引き起こすのか?驚きのメカニズム
首と腰をつなぐ筋肉の連鎖反応
枕に高さをつけすぎると、頭部が前方に押し出され、首が極端に前屈した状態になります。この時、背中の筋肉を通じて腰の筋肉が引っ張られる状態が作られてしまうのです。


筋膜の連続性による影響の流れ:

高い枕

首の過度な前屈

背中の筋肉緊張

腰部筋肉の牽引

慢性腰痛
高い枕→首の過度な前屈→背中の筋肉緊張→腰部筋肉の牽引→慢性腰痛
人体の筋肉や筋膜は頭部から足先まで連続してつながっています。首の位置が悪くなると、その影響は以下のような連鎖で腰部まで波及します:


姿勢変化の連鎖:

頸椎(首の骨)の過度な前屈
胸椎(背中の骨)の後弯増強
腰椎(腰の骨)の前弯減少
骨盤の後傾
この姿勢の変化により、腰部の筋肉(特に腰方形筋や多裂筋)が常に緊張状態となり、慢性腰痛の原因となってしまいます。


睡眠中の持続的な筋肉負担
睡眠は本来、筋肉が最も緊張から解放される時間です。しかし、高すぎる枕により不適切な姿勢で6〜8時間過ごすことで、筋肉は休息どころか持続的な負担を強いられます。


血流障害による悪循環: 首が前屈しすぎると、頸部の血管が圧迫され、脳への血流だけでなく、背中や腰部への血液循環も悪化します。酸素や栄養素の供給不足、老廃物の蓄積により、朝起きたときの腰の重だるさや痛みが生じやすくなります。


絶対にやめるべき危険な寝姿勢
座布団2つ折りは最悪の選択
座布団を2つ折りにした枕は、市販の枕よりもはるかに高くなりがちです。この「えげつない角度」での睡眠は、頸椎に過度な負担をかけ、背中から腰部にかけての筋肉を一晩中緊張させ続けます。


当たり前に首は悪くするし、腰痛にもかなりの悪影響があるのは、この筋肉の連鎖反応によるものです。


頭に手を置いての横向き寝も厳禁
横向きで寝る際に頭の下に手を置く習慣も、肩や首に過度な負担をかけます。また、上になった腕の重みで体が捻れ、腰部への負担も増大します。この習慣ももちろんダメです。


その他の危険な寝方
複数の枕を重ねて使用
うつ伏せでスマートフォンを見ながら寝落ち
柔らかすぎるソファでの仮眠
腰痛の原因は「首」にある理由
整体的観点から見た首と腰の密接な関係
当院では常に「腰痛の原因は首にある」とお伝えしていますが、これは決して大げさな表現ではありません。まさに今回ご紹介したような普段の習慣が蓄積して、痛みの原因を作っているのです。


神経系への影響: 頸椎の歪みは、自律神経の働きにも影響を与えます。交感神経が優位になることで全身の筋肉が緊張しやすくなり、特に抗重力筋である腰部の筋肉への負担が増大します。


姿勢制御システムの乱れ: 首は人体の姿勢制御において重要な役割を果たしています。頭部の位置が悪くなると、体はバランスを取ろうとして腰部の筋肉を過剰に働かせることになり、結果として腰痛を引き起こします。


正しい枕選びで腰痛改善を目指そう
理想的な枕の高さの目安
仰向け寝の場合: 頸椎の自然なカーブ(前弯)を保てる高さが理想的です。横から見て耳の穴と肩(肩峰)がだいたい一直線になり、顎が上がりすぎず、引きすぎない状態を作ります。


横向き寝の場合: 肩幅分の高さが必要になります。肩から頭部までの距離を埋める高さの枕を選び、頸椎が真っ直ぐになるようにします。


今あるものでできる高さ調整法
バスタオルを使った調整方法:


バスタオルをたたんで1cmずつ増減し、最も呼吸が楽で肩が力まない高さを探す
2〜3夜は同じ設定で試し、朝の首肩・腰の軽さを指標に微調整
横向きが多い人は、抱き枕+膝の間にクッションで骨盤のねじれを減らす
段階的な改善アプローチ: 長年高い枕を使っていた方が急に低い枕に変えると、一時的に違和感を感じることがあります。無理をせず、段階的に高さを調整していくことが重要です。


今日から始められる腰痛対策3ステップ
Step 1: ダメな習慣をやめる
座布団2つ折りの高枕を使用停止
頭に手を置いて横向きで寝るのをやめる
枕の重ね使いを控える
Step 2: 適切な枕環境を整える
バスタオルで首が中立になる高さに調整
横向き時は抱き枕+膝クッションで肩と骨盤のねじれ対策
マットレスとの相性も確認
Step 3: 効果を観察し微調整
朝の首肩・腰の状態をチェック
1〜2週間継続して効果を評価
必要に応じて高さを微調整
デスクワーカーの方への特別アドバイス
長時間のデスクワークで首や肩が前に出る姿勢を取っている方は、特に寝具の見直しが重要です。日中の悪姿勢を夜間まで続けることで、慢性腰痛が深刻化します。


職場でできる首・腰のケア:

1時間ごとに首回し、肩回し
モニターの高さを目線と同じレベルに調整
椅子の背もたれを活用し、頭部を支える
定期的な立ち上がりとストレッチ
改善効果の目安と注意事項
効果実感までの期間
正しい枕と寝姿勢に変更してから、多くの方が以下のような期間で効果を実感されます:


1〜3日: 朝の首の痛みや重だるさの軽減
1〜2週間: 肩こりの改善、睡眠の質向上
2〜4週間: 腰痛の軽減、全体的な疲労感の改善
医師への相談が必要な場合
以下の症状がある場合は、枕の調整だけでなく医療機関を受診してください:


激しい腰痛や発熱を伴う場合
足のしびれや力が入らない
排尿・排便に異常がある
手のしびれ、強い頭痛やめまい
まとめ:ダメなことはやらない、それが腰痛改善への道
慢性腰痛の改善において、「何をするか」と同じくらい「何をやめるか」が重要です。高すぎる枕での睡眠は、確実に腰痛を悪化させる要因の一つです。


ダメなことはやらない。それが腰痛改善への道です。


今夜からでも枕の高さを見直し、正しい寝姿勢で質の良い睡眠を取ることで、根本的な腰痛対策を始めてみませんか?小さな変化の積み重ねが、将来の健康な体への投資となります。


専門的なサポートをお求めの方へ
寝具の選び方から日常の姿勢指導まで、総合的な腰痛治療をご希望の方は、当院までお気軽にご相談ください。お一人お一人の体型や症状に合わせた、オーダーメイドの改善プランをご提案いたします。
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